2014年5月4日日曜日

療育センターと「子どもの権利」



昨日(2014年3月18日)、大阪府中退不登校フォローアップ事業(高校生の居場所カフェづくり事業)の一環で、ミニシンポジウムを開催しました。
弁護士の峰本先生と西成高校の肥下先生をお迎えして、2時間という短い時間でしたが、企画した自分にとってとても刺激のあるシンポジウムでした。

そこで語られた【子どもの権利】について、私が本当にきちんと向き合うことになったのは、1年に満たない療育センターでのお仕事だったと、この数日振り返る中で気づきました。

療育センターには、様々なサポートを必要とする小さな子どもたちが通っていました。
いわゆる重心と言われる、重症心身障害児の子どもたちも通っていて、
今思えば、スタッフさんたちは日々彼らの【意見表明権】をいかに尊重するか、と向き合っていたように思います。
言葉はもちろん、ジェスチャーや表情も明確なメッセージかどうかわからない彼らの仕草から、
楽しい!嬉しい!いやだ!の気持ちを探っていく地道な努力。
その小さな【意見表明】も見逃さず、確認していく過程は、【権利】を守る以外のなにものでもなかったと今更ながら気づきました。

実は飛躍しているようで、この延長線上に今の取り組みがあると感じずにはいられません。
様々な環境や要因によって【意見表明】すらできない高校生や若者がいる。
そこにアプローチしていくのが、今の取り組みなんだと、改めて意味づけできた年度末でした。

昨日、ご参加いただいたみなさま。
年度末のお忙しい時期にお越し頂きありがとうございました。

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